
インテリビレッジの座敷童
鎌池和馬×真早(第17回電撃イラスト大賞<金賞>受賞)がおくるオカルトコメディ登場!
田園風景と最新鋭テクノロジーのコラボエリア。それが『インテリビレッジ』だ。
ここは、あまりに『田舎』演出が完璧すぎて、“妖怪”すら呼び寄せた。棲みやすい『環境』を求めてやってきた彼らは、当然俺ン家にも居る。3D用ゴーグルとワイヤレスコントローラで優雅にゲームをやってる巨乳の座敷童が……。おい、胸がでかいだけの座敷童さんよ、ちょっとは役に立ってくれ。
<キャラクター設定>
座敷童(ざしきわらし)

『田舎』がブランド化した地域『インテリビレッジ』に住む座敷童。巨乳なお姉さんである。忍の家に居候しているが、座敷童の『本来の仕事』は一切する気がなく、いつもハイスペックなゲームをプレイしている。
「そもそも、座敷童らしい事をやったら、それはそれで思いっきり怒ってなかったかしら?」
陣内 忍(じんない しのぶ)

『インテリビレッジ』に住む高校生。こんな風貌だが立派なクラス委員。夏休みには問題児の様子を見に『サナトリウム』に通うなど、生真面目なところもある。巨乳な座敷童によると、なぜか妖怪に遭遇する確率が高いようだ。
「それはもしや、夜中に何の前触れもなく人様の布団に潜り込んでくるアレか」
雪女(ゆきおんな)

ロリ少女。よくぼーっとしていて、なにかと世話を焼きたくなる感じなのだが、出会った男性に求婚を迫ってくる習性を持つ、ある意味危険な妖怪。夏が苦手。
「また会いましたね、これって運命なのかしら。どうです、私とちょっと結婚してみます……?」
小手蜜惑歌(こてみつ まどか)

忍の同級生。株取引などの金融関係の才能がある大金持ちで、悠々自適な生活をおくっている。『病人』として『サナトリウム』に入居しているが、病気である真偽は定かではない……というかたぶん嘘。
「話す事がないなら、お金の稼ぎ方でも教えようか?」
菱神艶美(ひしがみ えんび)

ツインテールな水着っ娘。『きな臭い事件現場』になぜか頻繁に出没する、推理マニアなイマドキ女子中学生。姉に似ず、胸が貧弱。
「ちょっと悩殺されてくださいます?」
菱神 舞(ひしがみ まい)

艶美の姉。何か危険な仕事をしているらしいが、それはさておき性格も口調も軽く、ノリで生きている自由人。妹に似ず、胸が豊満。
「何だこいつめー!! ムチャクチャ可愛らしいじゃないかぁー!!」
内幕 隼(うちまく はやぶさ))

刑事。
殺人事件などの凶悪犯罪を扱う『一課』所属の刑事。どこにいくにもスーツを着るような、型にハマり気味な常識人。
「何でわざわざ強引に有給取らせて俺をここまで連れてきた?」
祝(はふり)

とある組織のリーダー。杓子定規な受け答えをする規律正しい性格。不意を突かれると結構弱い。
『良いでしょう。内容を仰ってください』
<シーンダイジェスト>

「……つーか、何で真夏の炎天下に雪女な訳?」
「教えてあげたら結婚を約束してくださいます?」
「しないしない。全体的に条件が重た過ぎ」
ていうかこいつの『結婚』は多分攻撃するためのトリガーってだけだろうし。一定の条件が揃った人間にはとりあえず『結婚』と言い出して、承諾した者を片っ端から約束で雁字搦めにして凍死させる。そんなの真面目に取り合ってられん。結婚軽過ぎ。なんかふわふわしてる。
すると、ちびっこ雪女は恨みがましい目つきになって、
「……ここで約束してくれないと死なせます……」
「げっ!? 二段構えか!?」
無茶ぶりを約束しないと殺されて、それを誰か一人にでも知られたらやっぱり殺される? ほとんど最悪レベルの特性じゃねえか!!
「み、未成年ですので……」
「……それは人間ルールでしょう。妖怪ルールに従えば口約束でオーケーです。さあ今すぐ結婚を。結婚なう」
「人間側が良いな!! ていうか冬の雪原に放り出されたら一日もたない!!」
「では日本国憲法で結婚可能年齢になったら即座に結婚するという方向で」
「残念! そもそも日本国憲法では人間と妖怪の結婚は認められていないから永遠に無理だ!」
何となく慣習で人間っぽい扱いを受けている妖怪だけど、実際には法的根拠は何もないからね。携帯電話の契約すらできねえんだし。
すると雪女は首を小さく傾げた後に、
「……つまり何かしらの理由で日本国憲法が改憲された場合にはその限りではない、と。ふふふふふふふ」
げっ。まずいな。すぐに法律変わるとは思えねえけど、五〇年後ぐらいにある日突然『約束破ったな』と迫られんのも怖い。こいつら一〇〇〇年経っても余裕で見た目は変わらないそうだし、可能性としてない話じゃねえし。
「名前も知らないヤツと結婚の相談はできねえな」
「58902385Ra4号です」
やべっ、こいつマジだ。今時誰も使わねえ国家登録で名乗りやがった!?
「で、でも弱点の一つも教えてくれないヤツと結婚の相談はできねえな」
「苦手なものはセミとコンクリートダムです」
「喰らえみんみんボンバー!!」
「にゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
とっさに近くの木にとまっていたセミを投げつけると、雪女はバス停のベンチから転がり落ちて走り去ってしまった。顔は良く見えなかったが泣きべそかいていたような……?
んー。
馬鹿で助かった。
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